シチズンTICは、時刻や情報を正確に届けるための製品を開発・提供しています。
時計や表示機器のものづくりには、電気・電子・情報・機械など、さまざまな知識が活かされています。
あなたの学びが、社会を支える技術になるかもしれません。
シチズンTICは、駅や学校、公園など多くの人が利用する場所で使われる設備時計の分野で、常に新しい技術を取り入れ、業界をリードしています。
設備時計は、ただ正確な時間を表示するだけでなく、機械や装置を自動で動かすための「タイムコントロールシステム」としても重要な役割を担っています。
例えば、工場や施設の設備をあらかじめ決められた時間に動かすプログラムの管理や、コンピューターなどが正確な時間を共有するための「タイムサーバー」として使われています。
また、環境にも配慮した製品づくりを進めています。
例えば、太陽の光で動く長寿命の屋外時計や、省エネ効果の高いLEDライトを使った表示時計など、エコで使う人に優しい商品を提供しています。
こうした技術を通して、シチズンTICは正確で信頼できる時刻情報を届け続けています。
正確な時を刻むシチズンのタイムサーバー。
複数台の時計と、チャイムや音響・照明設備のコントロールができるプログラムタイマーがついたタイムサーバー親時計や、監視カメラや病院のカルテシステムなど、ネットワーク機器の時刻を合わせる小型タイムサーバーなど様々な機器の時刻を正確に保って運用します。
高精度の時刻情報を届ける”使命は変わりませんが、絶対にトラブルが許されない公共交通機関の時計から、電波が届きにくい工場やオフィスのネットワーク機器まで、正確な時刻情報があらゆる環境で必要になりました。
移りゆく環境や時代のニーズに合わせて開発、生産を行い、シチズンTICの技術も進化し続けています。
学校や公共施設に設置されている時計や、公園や屋外の大型時計などは主に「親子時計」という仕組みで動いています。親時計からの信号を受けて動く時計を「子時計」といいます。
親時計から一斉に時刻を受信するため、どの子時計も同じ時刻を指し、正確な時を刻み続けます。
広く利用されているベーシックモデル以外にも、カラーの変更やデザインオーダーに柔軟に対応できるのが当社の強みです。
校章やキャラクターを文字板にデザインしたり、街や学校独自のモチーフを活かしたオリジナルモニュメント時計も、デザイン提案から制作まで一貫して承ります。環境に配慮した太陽電池式の屋外時計も人気があります。
塔時計は街・建築のシンボル、ランドマークとして、人々に広く親しまれています。
屋外で直径数m~30mほどにもなる大型の時計を正確な時刻で動かすことは、設備時計の独自技術として挙げられます。大時計の括りでは花壇と時計が一体となった花時計も、観光地のモニュメントとして安らぎを与えています。長年の制作販売経験による、耐久度や信頼性の高さも特長です。
街のシンボルともなる塔時計設置に対する想いや、デザインへのこだわりを形にできます。高所に設置される塔時計は普段目にする印象よりも遥かに大きく、精巧に制作されています。
製作や設置だけでなく保守やメンテナンスにも丁寧に対応し、長く運用いただけるようサポートにも力を入れています。
設備時計には、「正確さ」と「信頼性」が何よりも求められます。
そのため、細かな仕様までこだわり抜き、電気回路の設計やプログラミング、機械の構造設計などの技術を駆使して製品を作り上げます。
さまざまな条件をクリアしながら製品を完成させるには、柔軟な発想力や、粘り強く考え続ける姿勢、あきらめずにコツコツ取り組む姿勢が欠かせません。
例えば、駅や空港、学校など公共施設の全体の時計を正確にコントロールする「親時計」の設計を担当したり、街のシンボルとなる大型時計の開発に携わることもあります。
自分が関わった時計が人々の日常に溶け込み、誇りや達成感を味わえる仕事です。家族や友人にも胸を張って自慢できます。
社会を動かすさまざまな情報は、常に変化しています。その情報を集めて整理し、リアルタイムで正確に伝えることがとても重要です。
シチズンTICは長年の精密技術を活かし、磁気の向きを切り替えて表示する機構や、液晶、LEDを使った独自の表示装置を開発しています。
例えば、正確な時刻を使ったカウントダウンやカウントアップに特化したデジタルサイネージや、ネットワーク(LAN)で社員の出退勤を表示するシステムなど、お客様のニーズに合わせた情報表示システムを提供しています。
これらの製品は、公共の場に彩りを加え、利用者の利便性や安全性の向上に役立っています。
シチズンのデジタルサイネージは、公共・商業施設での施設利用状況や運航情報などの各種案内表示や、正確な時刻情報を活用した日数や時間のカウントダウン・アップ機能をディスプレイに表示し、イベントに対する期待感や認知度の向上を図ります。これにより、より多くの人々に価値ある情報を提供し、快適で便利な空間を創出します。
施設・企業や地域の特色を活かしたサイネージ表示コンテンツの制作やデザインのご提案はもちろん、使用者が最新情報を簡単に更新できる使いやすいサイネージシステムの提供など、導入後も長く運用できるシステム・サイネージ機器を提供しています。
企業や官公庁・議会の人の出退状況が一目でわかる出退表示システム。在室状況表示はもちろん、部屋使用状況表示、呼び出し表示など様々な用途で多彩な活用ができます。スイッチ・ボタン操作式のものからタブレットでのタッチ操作式、LANに接続し出退表示以外にも多様なコンテンツと組み合わせ表示が可能なデジタル出退表示システムもあります。
LED式の壁掛け・卓上表示器や液晶ディスプレイなどの表示器、ボタン式・タッチ式などの操作器なども設置・使用環境に合わせてお選びいただけます。警報ボタンによるディスプレイへの警報表示やブザーなどのカスタマイズも可能です。
特に液晶ディスプレイ表示では窓デザインや背景画像が自由に設定でき、他にはないオリジナルレイアウトができます。
野球場で使用されているチーム名・得点表示や選手紹介などの動画表示まで対応している屋外大型スコアボードや、バレーボールやバスケットボールなど多種競技種目に対応できる屋内スコアボード、サーブ権表示など試合状況が一目でわかる卓球用得点表示システムなど、試合の運営、進行に必要な各種表示を正確に表示できる製品を展開しています。
視認性の高いLEDを使用した見やすい得点表示で熱い試合展開を選手、観客に届けます。
さらに、簡単に競技設定ができる総合操作盤やチーム名やスコア、個人ファウルなどを入力できる専用PCでの操作など、使いやすさにも配慮しています。
情報表示製品に求められるのは、「ひと目でわかりやすく情報を伝えること」です。
いま、多様性を尊重する社会が進む中で、誰にとっても見やすく使いやすい表示の重要性が高まっています。
設計や開発には、プログラミングやネットワークの知識が欠かせませんが、それ以上に「どんな場面で誰が使うのか」という想像力や、使う人への思いやりが求められます。
シチズンTICの情報表示は、公共施設の部屋の使用状況やイベント案内だけでなく、太陽光発電の電力表示やスポーツ施設の得点表示盤など、幅広い分野で活用されています。
自分の作った製品が、利用者の笑顔につながる瞬間に立ち会えることも、大きなやりがいです。
現代のスポーツは、データを重視する科学的な考え方が進み、近年では1/1000秒単位の差で勝敗が決まることも珍しくありません。
こうした厳しい競技環境や観客のデータへの関心の高まりを背景に、シチズンTICは「スポーツ計時システム」を開発しました。
このシステムは、正確な時間管理を行う「タイムコントロールシステム」と、結果を即座に伝える「情報表示システム」を一体化。ICチップを活用し、高精度の計時と判定を実現しています。
これにより、マラソンや駅伝大会の公式計時協賛はもちろん、オートレースやボートレースなどの公営競技でも、信頼性の高いデータをリアルタイムで提供しています。
選手や観客にとって、公正かつスムーズな競技運営を支える重要な役割を果たしています。
全日本大学駅伝
2001年第33回からサポートを継続しています。
ニューイヤー駅伝
2003年第47回からサポートを継続しています。
大阪国際女子マラソン
1982年第1回からサポートを継続しています。
その他、駅伝、マラソン大会16件、卓球大会2件の運営サポートを行っています。
スポーツや公営競技、例えばボートレースやオートレースで求められる高精度な計時・計測には、「正確さ」と「信頼性」が欠かせません。
とくに「信頼性」を確保するためには、計測のバックアップ機能が必要で、二重のシステム構成でトラブルに備えています。
どのように無駄なく、効率的に高精度の二重化を実現するかは、大きな技術的チャレンジです。
また、複数の機器が連携するため、設計にはチームワークやコミュニケーション能力も重要になります。
マラソンや駅伝大会では、公式なタイム計測を担い、大会の成功を支えています。選手の記録更新の瞬間に立ち会い、共に感動を分かち合えるやりがいある仕事です。
さらに、納入先のボートレース場でシステムが完璧に動作し、レースを無事に終えたときは、仲間と喜びを分かち合い大きな達成感を味わえます。
キミの技術で刻む 世界に一つの時を