Episode01 設計した製品は、しっかり完成まで見守りたい
子どもの頃からモノづくりに興味があり、学生時代は電気工学を専攻しました。それに機械制御などについても学び、学校行事の一環でロボットを作ったこともあります。
自分で設計したものが形になり、意図したとおりに動く面白さは他では得難いもの。ですから就職活動も設計職が第一希望でした。特に、「自分自身で設計した製品が間近で見られたら最高だ」と考えていたので、自社内で企画・設計から販売・製造までワンストップで手掛けているシチズンTICは、理想的な環境でしたね。
高校時代にはシチズングループの工場見学も経験しており、「世界規模で先進的なモノづくりを行うブランド」という印象を持っていました。そんなグループの中でも、シチズンTICは公共性の高い設備時計を扱っているため、面接に進むまでは「厳格で堅い会社なのかな」と不安を感じていた面もあります。
けれど、実際に会社を訪問してイメージが一変。オフィスにはオープンな雰囲気が広がっていて、ベテランと若手がフランクに相談しあっていました。その光景に風通しのよさを感じ、この職場ならきっと気持ちよく働けるはずだと入社の意思が強くなったのです。

Episode02 自分主導で取り組める。その面白さと難しさ。
シチズンTICと言えば設備時計が代名詞です。しかし実は、公営競技の公正な運営に欠かせない大時計や審判・確定の操作卓、スポーツの現場を支えるランニングタイマーや得点表示システム、さらには公共施設や駅などに設置する情報表示用のデジタルサイネージなど、多種多彩な製品を製造・販売しています。
私は入社以来、こうした「時計以外」の製品の電子設計に一貫して携わってきました。実際、入社1年目から上司や先輩のフォローのもとで基板設計にチャレンジ。自分の手で回路図の作成や部品の選定を行うだけでなく、社外の協力業者との交渉・調整や製作した基板の機能試験なども経験しました。
当社の設計部には、社員一人ひとりの意思を尊重し、自発性を歓迎するカルチャーがあります。私も新人ながら自分なりのアイデアを活かして作業に取り組みましたが、だからこそ自分の設計を製品に仕上げることの難しさと社内連携の重要性を痛感しました。設計作業では気づかなかった課題を解決するためには、製造部との密なコミュニケーションが欠かせませんし、営業と協力体制が築ければ部品の選定や見積りがスムーズに進みます。未経験の業務の連続でしたが、時間をかけてデバッグ作業を終え、無事に製作が完了できたときには充実感を感じましたし、自信にもつながりましたね。

Episode03 設置現場に行かなければ、得られないモノ
公営競技やスポーツ向けの製品の場合、現地調査やユーザー向けに使用方法のレクチャー行うことも大切な仕事のひとつ。私自身、定期的に全国出張をしています。自分が担当した製品が現場で問題なく動くかどうか、ユーザーがどんな反応をしているのか。自らの目で確認できると責任感も高まりますし、「あのアイデアは間違っていなかったな」と実感できれば安心材料にもなります。
それに現地で得た情報は、次の設計作業に必ず役に立つもの。外に出ていくことは、設計者としての成長にもつながるなと感じています。もちろん製品知識を含め、他にもスキルアップすべき点はいくつもあります。より多くの技術的知見を蓄え、ゆくゆくは既存製品の改良提案や新製品の開発にもチャレンジしていきたいと思っています。
シチズンTICには何事にも自分主導で取り組める面白さがあり、だからこそ待っているだけでは何も進まない難しさもあります。だからこそ分からないことがあれば自分から周囲に相談できるような、積極的に動ける人が活躍できる職場です。こうした面白さや難しさは、きっと就職活動にも共通するはず。自分の中でやりたいことを明確にして行動すれば、自ずと後悔のない選択にたどり着くと思います。ぜひ自分から行動することを忘れずに頑張ってください。
